あいかわ公園 ツツジの図鑑

あいかわ公園で見られるツツジをまとめた図鑑です。ツツジは自生種から園芸種まで様々な種類があり、似たようなものがとても多いです。図鑑を片手に見比べながらお散歩していただけると幸いです。用語としてクルメツツジを原種とするもの(クルメ系)、日本にもともと存在するもの(自生種)、シャクナゲというツツジ科の花と交配したもの(交配種)が出てきます。現在45種類が載っています。

図鑑 紫色のツツジ

ヒカルゲンジ
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場所:花の斜面入口
時期:2月中旬~3月上旬
白色の図鑑にもあるシロゲンカイと同じく、ゲンカイツツジを品種改良した八重咲(やえざき)の品種です。 八重咲の花は髪飾りなどのシュシュのように花弁が折り重なり、ブーケのような印象を与えてくれます。ゲンカイツツジは自生種ですが西日本の方で見られる種類のため、自生の物を見るのは難しいです。園内のツツジの中でも断トツで早く咲くため、季節には注意する必要があります。令和3年に植えたばかりなのでとてもおススメ!




さざなみシャクナゲ交配種)
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場所:パークセンターから花の斜面への入口 
時期:3月下旬~4月上旬
珍しい色合いのブルー系シャクナゲ交配種です。花のひらひら具合がグラデーションと相まってとても綺麗な印象です。背丈も低くじっくり観察できるため、ツツジ類の写真撮りの練習にもおすすめです。花の時期が少し早いので満開の時期を逃さないように気をつけましょう。令和2年に植えたため、新しい種類です。この色合いはさざなみとクロシオの2種類でしか見ることができません。ぜひ見てみましょう。



クロシオシャクナゲ交配種)
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場所:花の斜面入口、工芸工房村からの坂道
時期:3月下旬~4月上旬
さざなみと同じくシャクナゲとの交配種ですが、より小型です。小型のブルー系ということで人気も高く小奇麗にまとまって咲いてくれるのですが、あいかわ公園では定着が悪く、数株しか花を見ることができませんでした。しかし、現在では工芸工房村からの坂道の途中に1ヶ所まとまって植えてあります。淡い幽霊のような印象を与える美しい花は、3月下旬ごろから見られるので見逃さないよう要注意です。
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鈴の誉(サツキ)
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場所:工房村~森のわたり橋の途中
時期:5月上旬~中旬
サツキの種類の中でも底白(そこしろ)という花の内側が白色になる種類のため、1つの花で2種類の色合いが楽しめます。ツツジの仲間には底白以外にも白色にあるトコナツのように、模様がところどころ現れる絞りが園内では見られます。鈴の誉は花付きが非常に良いためぜひ見て欲しい種類ですが、サツキの時期はクルメツツジなどは終わっているので注意しましょう。5月上旬ごろに満開です。





ドガツツジ(自生種)
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場所:工芸工房村付近
時期:4月中旬~下旬
あいかわ公園のツツジでは珍しい八重咲の品種です。上記の光源氏とヨドガツツジのみが八重咲のため、園内では2/46種しかありません。八重咲の物は花弁が幾層にも重なっており、非常にボリュームのある見た目をしています。早咲きのツツジより少し遅れて咲くので時期には注意しましょう。また、大輪の八重咲は園内では本種のみになります。
以前は工房村付近にのみ植えられていたのですが、森のわたり橋付近などでも新しく植えられたため、多数見ることができるようになりました。




オオムラサキツツジ(園芸種)
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場所:花の斜面
時期:4月下旬
5月に入り始めてから本格的に咲き始める遅咲きのツツジです。名前の通り花はかなり大きく存在感ばっちりです。オオムラサキツツジが見頃のころには多くのツツジが見頃を過ぎています。小粒の花をたくさんつけるクルメ系のツツジを見たい方は4月中旬ごろの来訪がおススメです。
オオムラサキツツジは花壇などでも比較的見られる種類で身近な園芸種です。